かがみの孤城の漫画を読んでみた!小説版との違いとあらすじ

2018年本屋大賞を受賞した辻村深月(つじむらみづき)さんの小説「かがみの孤城」に、ついに漫画版が登場!たまたま本屋で見かけたので、早速購入して読んでみました。

数百冊の推理小説を読んだわたしですが、どの推理小説よりも「伏線の多さ」で断トツだったのが小説「かがみの孤城」です。

※本記事は内容に関するネタバレを含みます。

かがみの孤城は「伏線の多さ」がすごい

といっても、かがみの孤城は推理小説ではありません。中学生7人を中心とした、ジャンルとしては「ファンタジー」になるような内容です。

不思議の国のアリスのような、鏡の国のアリスのようなファンタジー的な要素を取り入れながら、不登校になってしまった7人の中学生たちの1年間にわたる心の葛藤を描いていくお話です。

そして最大の特徴はなんといっても、細かく散りばめられた伏線の数々。

最初のオープニングもラストにつながるフリだったり、家の近所を通る移動販売車の音楽すら謎解きにつながってきたり、何気ない登場人物がまさかの人物だったり、推理小説でもないのに伏線が尋常ではない数が仕込まれているのが最大の魅力です。

そしてそれらの膨大な数の伏線と謎が、ほとんど何も解明されない状態のままラストの急展開を迎えるという、大どんでん返しというのも大好きな展開ですね。

かがみの孤城の簡単なあらすじ

ここでかがみの孤城の簡単なあらすじを。

7人それぞれの家の姿見が当然光り、その鏡をくぐり抜けると「オオカミの仮面をかぶった女の子の待つお城」につながっていて、一年間の共同生活が始まります。

お話しは5月に始まり、期限は翌年の3月30日まで。その間に「お城の中に隠されたカギを見つけ、さらに隠された部屋をそのカギで開けるとなんでも願いが叶う」という設定です。

集められた7人の共通点は「学校に通っていない」ということ。

そして7人それぞれはカギを探しつつも、妙な共同生活を通してお互いのいきさつなどを知っていきます。

おぼろげに7人の状況が分かっていきますが、7人の間にあった「本当の共通点」や「カギや部屋の謎」などは解明されないまま話が進んでいきます、、

かがみの孤城の漫画版

そして漫画家「武富 智」さんによって、このかがみの孤城が漫画化されました。

ウルトラジャンプに掲載中ということで、1巻出るのに半年かかる感じです。なので、ラストまで何年かかるかなというのが気がかりではありますが、画のタッチは「3月のライオン」に近い感じで小説の雰囲気に合っていると思います。

しかし漫画版ならではというか、小説版とは違い漫画ならではの演出になっているため、若干の違和感を感じてしまうシーンがいくつかありました。

かがみの孤城の漫画版と小説版との違い

ということで前置きが長くなってしまいましたが、今回の本題となる「かがみの孤城の漫画版と小説版との違い」をまとめてみたいと思います。

まず最初に気になったのが「最初のオープニング」です。

オープニングの転入生

前述しましたが最初のオープニングは、ラストにつながる伏線でもあります。

そしてそのオープニングに登場する「転入生」が「女の子」だったのです。

ここはどうしても「男の子」でないといけないところなので、まず大きな違和感を感じました。

ラストを変更する予定なのか、、興味深いところです。

光る鏡からオオカミの女の子に手を引っ張られる

これはまあ漫画上の演出なんでしょうけど、小説ではなかったシーンです。

オオカミの仮面をかぶった謎の女の子の登場シーンを、より印象づけるという意味での演出とは思いますが、

ちょっと急すぎる展開な気がして違和感を感じてしまいました。

7人の共通点が「学校に通っていない」ことに気付くのが一瞬

小説では、いろいろと考えたり心の中の葛藤があった上で、集められた7人の共通点が「学校に通っていない」ということに主人公が気付きます。

それが、全員が簡単な自己紹介をしたらすぐに気付いてしまうというのが、ちょっと物足りない感じとして違和感になってしまいました。

とまあ、漫画版と小説版の違いを違和感とともに書いてきましたが、漫画版の方が良かったなというところもあります。

主人公が不登校になるきっかけの描写がリアル

主人公が不登校になってしまった決定的な出来事の描写が、小説よりも生々しく感じられてより心に刺さる感じがしました。

これは不登校になるよね、っていうのがすごい伝わってくる描写です。これは漫画ならではの、はっきりとシーンが目に見える効果と言えるかと思います。

小説ではどうしても言葉だけになるので、そのイメージには個人差が発生してしまうところですよね。

ただし漫画版の最大の欠点がこちら、、!

セリフに込められた「含み」が伝わって来ない

漫画では小説ほどの心の内側までを描ききれていないためか、小説では重く感じたセリフが、どうしてもサラッと軽い感じになってしまっているのが散見されました。

このセリフの前に、なぜそのセリフになったのかの前フリが足りないと感じてしまうところが多かったですね。

しかし小説で読むとけっこう長いので、手軽にかがみの孤城を楽しめる漫画版としての価値は非常に高く、内容としてはかなりよく出来ていて今後も期待できるかなと思います。

そして将来的にはアニメ化、さらには実写映画化もあり得るかなと思っている名作なので、第2巻も楽しみですが、発売が2020年夏!ということで、先が長いですねえ

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